「人間のほんとうの教育よ、汝は一体どこにいるのか」

私たちにとって自由とは何でしょうか。それは必ずしも何かをしなくて良いということでもなければ、すべてが可能ということでもありません。生まれもった才能の発揮、そのための必然性への一致を指すのです。
人生は何らかの意味での復活である。このことを心は知っています。なぜなら心は私たちが生まれる前からの続きです。魂の記憶を一歩ずつたどりながら、出会いと別れをくり返していく。そして自分にとって大切なものを取り戻し、永遠に高めていくための旅なのです。
心を育てる教育。その真意を達成するためには、神が人間に教えることをしなければなりません。実存哲学、発達心理学、理論物理学、この三つを融合したところに本来の教育が存在しています。

第三の教育:メモセラピー(memotherapy) 心を育てる教育理論 第三の教育:メモセラピー(memotherapy) 心を育てる教育理論
  • 1. 実存哲学による教育の再定義

    人間がこの世に存在することと、自分であるという実感をもって生きる=実存することは意味が違います。人生とは、ひとりの人間が自らの生を主体的に高めてゆくことであり、そうであるための教育の役割とは何なのか。私たち自身の存在理由を真摯に問い直すことから、教育の再定義がはじまります。

  • 2. 発達心理学からの引継ぎ

    人間は一人では生きていけない、ということの中には多くの真理が含まれています。人間の心の発達には環境的な要素が色濃く関係し、その多くは一過性のものです。特に幼少期における親の関わり方はその後の人格形成に大きく影響します。現代の生活の中で、見直されるべき視点がそこにあります。

  • 3. 理論物理学によるアプローチ

    人生の時間、記憶という不思議、そして愛。この世に生まれ死んでいくこと自体が、すでに抽象的ともいえる私たち。その一断面を客観的に見つめ直すことで、人生の価値を違う角度から問い直すことが可能になります。既存の常識に囚われず、物理学の視点から教育という普遍的なテーマに近づいて行きます。